第23章・愛しい人と永遠に

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職場では仕事に没頭し、退社と同時に母親の顔になる。 保育園へ引き取りに行くと、愛美は私の顔を見た途端に両手をこちらへ伸ばす。 その姿がかわいくてたまらなかった。 私が抱きしめると愛美は必死でしがみつく。 私の胸に顔を埋めて絶対に離れまいとする。 そんな愛美を見るたびに、産んで良かったと実感した。 生まれてきてくれてありがとう、と思うのだ。 ◆ ◆ ◆ 真子から電話があったのは10月下旬の土曜日だった。 そのとき私はアパートの部屋で、前日から来ていた母と愛美の三人で夕飯を食べていた。
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