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「そうだけど、そうじゃない」
でもあくまでガイムがルナリスに気があったからで、そう出なかったらスルーしていた。と言うのは俺の胸に仕舞っておこう。
「意味がわからない」
普段無表情なルナリスが眉を歪ませて不機嫌ですアピールしてる。これはかなぐり5秒前ですわ。
「こっちにもそれをする理由があったというか、なんと言うか。ぶっちゃけ半分コレだっていう勘だ!」
「よし、分かった」
「待って!!」
何がわかったの!?その右手に集まる禍々しい魔力は何!?てかここ店だよ、そんなのかましたらお店吹っ飛んじゃうよ!!
「待て、話せばわかる」
「話した結果だろ」
ああああああああああああああ!!そうだったぁぁぁぁぁぁ!!嫌まだだ、まだ何とかなる。
「まあ、アレだ。アイツもアイツなりに真剣なわけだ。結果はどうあれ、お前もそれには真剣に答えるべきだろう」
秘技・話の方向性を変えて無理矢理有耶無耶にするの術!
「簡単に言うな」
腕組そっぽ向きいただきました。そうだよね、返事するにしても断り方とかあるもんね。
「僕はガイムならいいと思ってる」
うん?予想外の反応だが、それなら何で悩む必要があるんだ?
「でも、それが恋なのかどうか分からない」
何高校2年生男子みたいな悩み抱えてやがるんだ。いや、俺にも一応経験が……無かったでござる。
「なら断りゃいいんでない。それともソレがハッキリするまで保留にするのか?」
言葉がちょっと攻撃的な気もするが、慣れてないから許して欲しい。
「それに悩んでるんだ」
まあそうだよね~。悩むとしたら断り方よりもそこだよね。とは言っても、これって第三者が決めたり、誘導とかしていいものじゃあないし、どうしたものか。
「取り敢えず移動するか。長々といるのも店側に悪いし」
ここは必殺・先延ばしで時間を稼ぐとしよう。こらそこ、逃げとか言うな。これは宿題をしようとしたら、無性に部屋を掃除したくなるアレみたいなもんだ。
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