第1話 俺達と出会い

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あ「いちじ、あっついから離れて。」 い「え?暑いのか?まだ春先なのに。 チクショウ、はやく冬になんねぇかな。」 俺と いちじ こと壱次郎の出会いは小学校の時。 目付きの悪いコイツは俺と出会うまで 全く友達がいないぼっち君だった。 かくいう俺も、外で遊ぶよりは読書する方が 好きだった為に、友達が少なかった。 ある日のことだ。 小学校の図書室で俺は いちじ が 俺の借りたかった本を手にしているのを見た。 あ「その本。」 い「あ?」 あ「その本、借りるの?」 い「………今返すとこ。」 あ「じゃあ俺がソレ、借りていい?」 い「………おう。はい。」 あ「ありがとう。」
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