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あ「いちじ、あっついから離れて。」
い「え?暑いのか?まだ春先なのに。
チクショウ、はやく冬になんねぇかな。」
俺と いちじ こと壱次郎の出会いは小学校の時。
目付きの悪いコイツは俺と出会うまで
全く友達がいないぼっち君だった。
かくいう俺も、外で遊ぶよりは読書する方が
好きだった為に、友達が少なかった。
ある日のことだ。
小学校の図書室で俺は いちじ が
俺の借りたかった本を手にしているのを見た。
あ「その本。」
い「あ?」
あ「その本、借りるの?」
い「………今返すとこ。」
あ「じゃあ俺がソレ、借りていい?」
い「………おう。はい。」
あ「ありがとう。」
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