神南署

10/10
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
私と、村雨君が捜査会議室に入ると、会議が始まった。 私は少し怖かったが、昨日の出来事について、詳しく話した。 栞:私は犯人と接触しましたが、顔は見ていません。私も犯人に狙われる可能性もありますが、私が助けた彼女も狙われると思います。 少し恐怖が蘇り、自分の手を強く握りしめた。かすかに震えてしまった。それに桜井さんが気付いてた事に私は気づかなかった。 安積:分かった。黒木・須田で西堀がかばった彼女を、村雨と桜井で西堀の警護を頼む、俺と水野は7年前の事件を少し調べ直してみる。 皆:分かりました。 私は反論したかったが、無理やり捜査に参加させてもらってるので、言葉を飲み込んだ。 詳しい捜査は明日以降になったので、当直の私と桜井さんを残して、皆帰っていった。村雨君が残ると言ったが、家族もいるので、帰ってもらった。 会議が終わってから、私は桜井さんの表情が気になっていた。パソコンを触りながら、疑問をぶつけた。 栞:桜井さん、会議の途中からへんよ、どうかした? 何気なく聞いたが、桜井さんから意外な答えが返ってきた。 桜井:西堀さん、事件の事を話してる時、震えていましたよ、それが気になって。 私はひとつため息をついた。まさか、気づかれてるなんて思ってもみなかった。 栞:気付いてたの、なんでもないわよ、気にしないで。 桜井さんは納得いかない感じだったが、私は話しを打ち切り、仕事をした。この日は何も起きる事なく、次の日を迎えた。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!