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第2話『夜々、あの頃を忘れない』
第2話『夜々、あの頃を忘れない』
ザザーン…
照り付ける太陽、大きな波。
海猫の鳴き声が夏の浜辺に響き渡る。
ピピーン…
どうやらボイスチャットが入った。
まりあんは右耳に手を当てる。
夜々からのチャット
『こちらボッチからビッチへ。様子は どうです?』
まりあんはブラック・グリフォンの翼を羽ばたかせ上空から海を偵察している。
まりあん
『んー…まだ現れる様子がないみたいだねー』
『こちらビッチから妹属性へ。』
『一度帰還する、飲み物ちょーだい。』
仁は浜辺にパラソルを立てクーラーボックスにイッパイのジュースを用意しながらチャットで返事する。
仁
『こちら妹属性、了解。』
『ボッチとビッチの帰還を待つ。』
まりあんがチャットに割り込む
(*´_`){しかし、このコールサインなんとかならへんの?
※ビッチ:いやらしい お姉さん
夜々も割り込む
(*´△`){わたくし、ボッチじゃないしっ!!
仁が二人に
(ノ_<。){誰だっ!!
「確かに妹は欲しいって思った事あるけど妹属性違うゾ…」
夜々
(¬_¬){『誰の為に わたくしが来てるか分かってございます?』
何やら抱月ギルドには内緒でクエストをコッソリ攻略しようとしているゾ。
ボイスチャットでコールサインを使うのはギルドの皆に知られたくない様だ。
まりあんは上空から仁の立てたパラソルを発見、急降下して仁の所に向かった。
夜々は海を潜っていた。
海面にガバッと顔を出してハァハァと息をしながら浜辺を見る。
上空でブラック・グリフォンの翼で飛んでいる まりあんを発見。
夜々
(>_<){いいなー…わたくしが この世界に来たのはグリフォンのイベントが終わってからだなんて……
この3人は一体何を企んでいるんだろうね?
実は、試験運用の夢幻イベント黄泉比良坂を攻略した時に仁には致命的な欠点があった。
マカイは聖剣カリバー、夜々には妖刀 毘沙門天、まりあんにも妖刀 夜叉丸がある。
抱月でナンバーワンの加賀は神剣バンムルグを所持している。
仁は刀鍛冶職人レベル99の まりあんにダダをこねてこねてこねまくり、リヴァイアサンを討伐して牙から妖刀を作って貰おうとしていた。
ここはソーダ海。
リヴァイアサンが多々、目撃される名所だ。
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