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まずスタートは無縁仏から始まる。
無縁社会って、まさに都会の常識
隣の奴との交流なんてない。
だから無縁仏が生まれる。
その日、
成増西の交番勤務の中林巡査に一本の電話が入った。
「隣の部屋から変なにおいがする」
隣の住人は、
新聞受けに10日分以上の新聞があふれていること、
さらに呼び鈴を
鳴らしても返事がない事を伝えてきた。
その口調には、
「死んでるのでは・・・・」と言う確信が満ちていた。
「そうですか・・・わかりました」
中林は、
師走に迷惑な話だと思いながら、
告げられた番地に向かった
モルタル作りの質素なアパートで、
大家に鍵を開けて貰うと、
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