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―――おいおい、ひょっとしてまずいんじゃ?
恐らく無意識にパルチザンの技を使用していた。
そうなると実に厄介だ。
ラブリュスを取りに行こうにも、パルチザンの特性は元から理解していそうな雰囲気の彼女に先回りされて終わる。
かといって、木刀1本で攻めきれる自信も無し。
七支刀を借り受ける選択肢はあるが、それでは杏奈に危害が及ぶ。
切りたくはないが、切り札の『武装(アームド)』を使う時が来たか。
―――くそ。どうする?
迷ってる暇はない――そう考えた時だった。
腰のカードケースの中から光が漏れる。
それは久しくなかった事だ。
全員が呆然とする中、光太郎だけは違った。
光太郎はカードケースから光っていたカードを1枚取り出す。
それを挿入する。
すると、木刀は姿を変える。
それは杖だ。
白い金属製の杖、先端には透明な水晶が付いている。
その杖の名は――
「ワンド」
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