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―――まあ、だけどそいつは取り上げさせて貰おうか。
誰かに害成すのであれば光太郎には他人事ではない。
いや、既に実害はあるから仕方無い。
現アームズの所有者として、見過ごせない。
「私は……私は負けられないんだ!!」
咆哮。それと同時にパルチザンを突き付けてくる。
光太郎は咄嗟に悪寒を感じ、一も二もなく真横へ跳ぶ。
パルチザンの速さの特性を活かし、突進してきた。
かなりの速さで突進してきたのであれば、壁を破壊するのは難しい事ではない。
彼女は「負けられない」と豪語した。
火事場のバカ力――それに似たものを彼女は発動させたに違いない。
そして、明里はどす黒い瞳をこちらへ向けてきた。
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