マカロンパーティ

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* * 「人間だ。人間がいる」 「どうしようか?」 「煮ようか?それとも焼こうか?」 幼い男の子が相談している声がする。 少女はその声にゆり起こされ、重たいまぶたを持ち上げた。 そこには手のひらサイズの子どもがいた。 「はあっ!?」 少女が飛び起きると、小人たちはくしゃみで飛んだつばみたいに散らされた。 「小さっ!キモっ!」 少女が毒づくと小人は小さな体を、ゆすられたゼリーみたいにプルプルとふるわせた。 「いきなり悪口だよ」 「人間こわい」 「『まんじゅうこわい』みたいなニュアンスで?」 小人は6人いた。 赤色、黄色、茶色、ピンク、オレンジ、ベージュ。それぞれ、どこかで見たようなサイケデリック極まる色の服を着ている。 「あなたたちは何?」 少女がきくと小人はつばを吐いた。 「小さいやつ」 「キモいやつ」 「人間さんがさっき言った通りですが何か?」 いじけてる。 「いや、それは悪かったけど」 おどろいたものだからさ。そう言って少女はもう一度同じことを問うた。 彼らは答えた。 「僕たちは『マカロン』です」
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