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幸太郎は頬をふくらまかせ拗ねていた
「…なにその顔、かわいくないから」
思わず本音が出る
「ひでー!俺はお前が大事なの!幸せになってもらいたいの」
と叫びながら抱きついてきた
ダメだ…。ウザすぎる。
「わかった。ありがとう。離れて。」
冷静にその場をおさめようと、幸太郎を押し退けるがビクともしない
桃子が見てる。視線を感じた
「…っ、いい加減に…!」
といいかけた瞬間、高宮が幸太郎をベリっと引き離した
「うわぁ!」と幸太郎の慌てた声がする
それにかぶせるように、高宮が言う
「お前さ…ももの気持ち考えろよ。仲の良い幼馴染みもいいけどさ」
そう言いながら私の手を取り、引き寄せられた
えっ?と思った瞬間には高宮に手をつながれ
「ちょっと出るわ」
と言って廊下に引っ張られる
幸太郎が後ろから何か言ってて慌てて振り替えると
桃子の泣きそうな顔が目に入った
それが何を示しているのか、心あたりがある私は、何も発することができなかった
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