第1章

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幸太郎は頬をふくらまかせ拗ねていた 「…なにその顔、かわいくないから」 思わず本音が出る 「ひでー!俺はお前が大事なの!幸せになってもらいたいの」 と叫びながら抱きついてきた ダメだ…。ウザすぎる。 「わかった。ありがとう。離れて。」 冷静にその場をおさめようと、幸太郎を押し退けるがビクともしない 桃子が見てる。視線を感じた 「…っ、いい加減に…!」 といいかけた瞬間、高宮が幸太郎をベリっと引き離した 「うわぁ!」と幸太郎の慌てた声がする それにかぶせるように、高宮が言う 「お前さ…ももの気持ち考えろよ。仲の良い幼馴染みもいいけどさ」 そう言いながら私の手を取り、引き寄せられた えっ?と思った瞬間には高宮に手をつながれ 「ちょっと出るわ」 と言って廊下に引っ張られる 幸太郎が後ろから何か言ってて慌てて振り替えると 桃子の泣きそうな顔が目に入った それが何を示しているのか、心あたりがある私は、何も発することができなかった
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