第5章 ミツバチと王様

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「ねえ、このシャツ……ダメ?」 それから再びリムジンで 彼のいう――ドレスとガラスの靴を調達しに向かった。 その道すがら。 「ああ。正直、学生服か何かかと思ったよ」 和樹は悪びれもせず肩をすくめる。 「靴に関しては――ああ、酷だから聞かないで」 「そんなぁ……」 一応 一張羅を着てきたつもりだったのに。 ひどい貶しようだ。 「ここ、僕の行きつけ」 今度は立派な門構えの セレクトショップの前で車を止めた。
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