第3話『rainy blue』

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「あ、あの、よかったら……上がってお茶でも飲んでいかない?」 「……………」 一瞬、意味がわからなかった。 わからなくて、じっと真白さんの顔に見入る。 俺がびっくりしているからか、真白さんはキョトンと首を傾げた。 上がってお茶でも……って。 俺を、家に上げるってことだよな? 確か真白さんところって、両親共働きで昼間はいないんじゃなかったっけ? それじゃあ……真白さんの家で、二人きりって……ことか? それって、どうなんだよ。 俺だって、一応男なんだけど……。 「あ、あの……忍くん?」 「──── ご両親は、いるの?」 「え、あ……」 念のために尋ねると、真白さんは無邪気にも首を横に振った。 「ううん、いないよ」 「………………」  
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