第6話

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「そう言えば、菜月。お前は、学くんが来ることを知っていたのか?」 一瞬、菜月は不意を突かれた表情になったが 「は、はい。事前にお嬢様から伝えられまして」 と答えた。 「伝えられた?」 「『新しい恋人が来るから、図書室に掃除機をかけておくように』って、姉さんが言ってたんだ」 全員が、そう言った奏多をパッと見た。 淡々とした口調で話す奏多のメンタリティは、異常なほど強靭だと言わんばかりに・・・
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