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白い泡で腕の中をクルッと容易く回って、誠が俺の真正面に来る。
「エヘヘ」
のぼせたみたいにピンク色の頬がすげぇ、可愛い。
白い泡を鼻の頭に乗っけてるせいか、なんか、ケーキみたいに思えた。
甘くて美味い生クリーム塗れのケーキ。
「あと、誓いのキスもしようよ」
「あぁ」
ぎゅっと抱きつく誠の背中を折れそうなくらい腕で捕まえて、誓うだけにしては濃厚なキスを交わす。
舌先で気持ちを交換し合って、絡めて、飲み込んでいく。
一生、こいつだけでいい。
俺の最高の旦那さまだ。
「ン、んっ」
「誠」
「も、綺麗、に、なったでしょ?」
シャワーヘッドんとこに手を伸ばした誠が、持ち手のところのスイッチを入れた瞬間、頭からふたりしてびしょ濡れになって、真っ白な泡が流れていく。
酸欠にならないようにって、誠の唇塞いで空気を送り込みながら、泡の消えた裸を抱えた。
「拓海も綺麗」
「……」
生クリームみたいにモコモコと肌を覆っていた泡がなくなったのに、裸なのに、どっかケーキみたいに思える身体。
抱き締めて、舌で突付いただけで甘い声が零れるせいかもしれない。
蜂蜜みたいな声が。
「あぁっン」
抱えたまま、今度はバスタオルに包んでやると、楽しそうに笑ってた。
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