七城 恵里奈の憂鬱

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私、七城 恵里奈(しちじょう えり な)は、霧ヶ峰高等学校という学校に通 っている3年生。 私は、2年になってこの学校に転校して きたが、この学校が嫌いである。 なぜなら、この学校はリア充だらけだか ら。前の学校での文化祭であったミスコ ンでは、トップ3に入っていたのに、こ の学校では、彼氏ができない。正直いっ て、もううんざりである。 校門をくぐると、もうそこにはリア充が 数匹いる。この学校でのお馴染みの光景 ではあるが、やっぱり嫌気がさす。 私のお気に入りの場所である中庭のベン チに座って空を眺めていたが、どこから ともなく聞こえくるリア充の声に耐えき れず、私は呟いてしまった。 恵里奈 「リア充なんか消えちゃえ。」 ? 「リア充なんか消えろ。」 同じような事を呟く声が隣のベンチから 聞こえてきた。隣のベンチには、少し長 めの黒髪のスタイルのいいなかなかのイ ケメンが座っていた。 しかし、いまの恵里奈には、そんな事ど うでもよかった。私は同じ事を考える人 がいてよかったと思った。 ? 「リア充が嫌いなのか?」 ここから、私の本当の物語が始まった。
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