1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
私、七城 恵里奈(しちじょう えり
な)は、霧ヶ峰高等学校という学校に通
っている3年生。
私は、2年になってこの学校に転校して
きたが、この学校が嫌いである。
なぜなら、この学校はリア充だらけだか
ら。前の学校での文化祭であったミスコ
ンでは、トップ3に入っていたのに、こ
の学校では、彼氏ができない。正直いっ
て、もううんざりである。
校門をくぐると、もうそこにはリア充が
数匹いる。この学校でのお馴染みの光景
ではあるが、やっぱり嫌気がさす。
私のお気に入りの場所である中庭のベン
チに座って空を眺めていたが、どこから
ともなく聞こえくるリア充の声に耐えき
れず、私は呟いてしまった。
恵里奈 「リア充なんか消えちゃえ。」
? 「リア充なんか消えろ。」
同じような事を呟く声が隣のベンチから
聞こえてきた。隣のベンチには、少し長
めの黒髪のスタイルのいいなかなかのイ
ケメンが座っていた。
しかし、いまの恵里奈には、そんな事ど
うでもよかった。私は同じ事を考える人
がいてよかったと思った。
? 「リア充が嫌いなのか?」
ここから、私の本当の物語が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!