みんなで幸せ

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いつもドキドキさせられてるから、ずるいな。 このギャップ。 渚はよしよしと抱きしめ、大きな子供をあやした。 そして、おでこにチュッとキスをし、ぽんと頭を叩いた。 「2人でお風呂に入ってきたら?」 「嫌よ!渚と私は入りたいの!」 「私だって嫌よ!」 「はいはい。」 珈琲でも飲もう。 言い合う2人を背に、温かい飲み物を飲めば素早く浴びたのかお風呂上がりの2人が急いでやってきた。 その姿はまるで姉妹のようだ。 「髪の毛、乾かさなきゃね。2人とも長いんだし。」 交互にドライヤーをあて、撫でるように乾かせば今度は両側に挟み込むように抱き付かれた。 今日の2人はいつもより甘えん坊らしい。 「ほんとに怒ってないよ?」 それは、分かっているようだった。 なら、この行動は?? 悩んだが、いつもより甘えたい時もあるのだろう。 そう思い、2人の体温の温かさを感じた。 お風呂に入って、珈琲を飲んだけど、やっぱり寒い。 「温かいね、2人とも。」 ぎゅう、と抱きしめた。 あぁ、温かい。人肌ってやっぱり気持ちいいな。 「ねぇ、渚寒いの?」 「うーーん、少し。」 もっと直に感じたいなぁ、この温もり。 「ねぇ、服脱いでよ。温かいの、もっと欲しい。」 伊織「ええ?!な、渚さん?!」 絵梨花「わ、熱凄い!」 熱?あるの?こんなに寒いのに。 「2人とも、大好きだよ。」 幸せだな、こんなにそばにいてもらえて。 渚は、にこっと微笑み目を閉じた。
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