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壱
目を覚ますと
藤谷が貴子を見つめていた。
「おはよう。My Sweet・・・」
「・・・おはようございます・・・」
身を縮めたくなるほど恥ずかしさを感じるのは
彼が服を着ていて、自分が裸だからか
昨夜の醜態を思い出してしまうからか・・・
泊っていく時は必ずこうして
貴子の目覚めまで傍にいる藤谷の律義さに
貴子は戸惑うしかない。
もぞもぞとシーツの中でガウンを羽織り
シャワーを浴び、身支度を整える。
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