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”千里の道も一歩から”編_陸
研修が無事終わり、
私と鏡は纏わりつく研修生を振り払って、外へ出た。
教鞭用のパソコンにインストールを行いながら
画面のハードコピーをとって手順書を作る。
インストールは存外時間が掛かるが
実際はパソコンが勝手にやっているから
作業者は待ち時間のほうが長い。
私たちは雑談をしながら、時間をつぶしていた。
鏡が突然仕事の話題を振る。
「研修室で気になることは無い？」
私は暫く考えた後、それに答える。
「吉永さんとその他の研修生の間の溝が
大きくなっているのが心配ですね。」
鏡も同じように感じていたようで、頷く。
「吉永は、頑張り過ぎ、なんだよなぁ・・・」
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