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よし、ショウタ少し昔話をしようかのぉ?
なぁに、ショウタが七歳の誕生日でのぉ~ワシが嬉しいからするんじゃ。
そんな嫌な顔をしない。年寄りの話は聞くもんじゃよ。
――――‐‐‐………
昔々あるところに、“人間”と“魔族”が住んでおったんじゃあ。当時の“人間”の人口密度は300万人だったと言われておった。
そんで、“魔族”は・・・その時は・・・確か、250万人だったと聞いておる。年はとりたくないのぉ。
ま・・・、今の人間の人口はワシらの国と同等じゃな。昔は全世界で数えて300万人だったからのぉ。
ところでショウタよ、その魔族と人間の違いは分かるか?
なぁに?
僕たちと同じじゃと?バッカモン!全然違うわい!
ええか?よぉく聞くんじゃ。
人間とは、ショウタとワシ・・・その辺で寝転がっておるショウタのお父さんと、べっぴんさんのショウタのお母さん・・・、そして今街で歩いとる人達が人間なんじゃ。
ワシら人間にはな、魔族にはないもんを持っとるんじゃよ。それが『身体強化』と『身体能力』という力じゃ。
『身体能力』というのは、通常の人とは違う身体を持っとることじゃ。・・・え?分からない?
簡単に言うと・・・、魔族より体が強いという訳じゃ。例えば、ショウタが50㍍走で魔族の大人と勝負しよう。
ショウタよ勝つのはどっちじゃ?
え?魔族の大人とな?
貴様はウンコか何かかな?
答えはショウタじゃ。答えは簡単じゃよ・・・魔族には無いものをショウタには持っとるからじゃ。
それが『身体能力』じゃ。
そして、『身体強化』というのが・・・通常の『身体能力』から更にパワーアップ出来る事じゃよ。
つまり、『身体能力』から被せて強化出来る技じゃ。
まぁ、今のショウタにはそんな器用な事は出来んじゃろうがな。
そして、魔族というのが・・・これまた凄い能力を使うんじゃ。
それが『魔法』という能力じゃ。・・・そう、ショウタが言うこのまえTVでやってた魔法学校に出てくる魔法じゃ。
それを魔族の奴等は持っとるんじゃよ。ワシ等と違う能力を使っているんじゃ。
そうした、二種の人類が仲良く暮らしておったそうな。
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