第7章

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バタバタバタバターーー すごい勢いで廊下に足音が響く。 ガタンッッ! 最初に着いたのは 沖田。 ガサゴソ斎藤の机を探そうとしたが、 一番上の引き出しをあけたら、すぐに目に飛び込んできた。 【豊玉発句集】 ……おぉ~、あったぁぁ! 「柚さぁん!見つけましたぁ!!」 大喜びしていると、土方と柚が小競り合いしながら、斎藤部屋に入ってきた。 「ぅおぃ!邪魔すんな!」 「ちょっと!土方さんだって!痛い!」 「あ"あ?」 「もう、肩痛ッッ………… こんどぉ~~さぁ~~~ん!!」 「おい!バカ!叫ぶんじゃねぇ!!」 「近藤さぁぁぁん!!!土方さんが叩く~~~~!!!」 「だから!うっせぇんだ、てめぇは!!!」 …………低レベルな争いに、斎藤は無反応。 沖田はニコニコ笑っている。 いつの間にか山崎も駆けつけていた。 「おや? 見つかったのかい?」 騒ぎを聞いて、近藤が登場。 「こ、近藤さん!」 慌てる土方に 「見つかってしまったみたいですね」 山南が笑って言った。 喜んで句集を手にした柚は 「鬼の宝を取ったり~!」 と笑顔で句集を見せる。 しかし、 「うっせ!」 ゴツン!と頭に拳を落とされ 「うぎゃ!」 頭を抱えて土方を睨んだ。
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