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「で、どうするの?その返事」
あとわずかになった冬休みを、ひまりは真帆と過ごしていた。
残った課題を持ち寄り、ファミレスでドリンクバーを注文して、ミルクティーを飲んでいる。
「なんて言ったらいいか分かんなくて、いい言葉が出てこないんだ」
ひまりは、クリスマスイヴにもらった言葉たちが、伊月なりの告白なのかもしれないと思っていた。
そうだとしたら、ただ「うん」と返すだけじゃ気持ちとそぐわないし、杏汰に怒られてしまうような気がしたのだ。
「七瀬くんなら、きっとどんな言葉でも喜んでくれるよ。だって結果OKなわけだし」
「そうなんだけどね……」
年明けに家族と会うと言っていた伊月と、どんな気持ちで会ったらいいのかと、ひまりは気にかけていた。
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