プロローグ

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今日の夕飯は何にしましょうね? そんな事を考えながら、スーパーに向かい歩く。 旦那と子供がそれぞれ仕事と学校に行っている間に買い物を済ませてのんびりしましょ、と。 公園の横を通り過ぎる時に、子供が小さい時に遊びに連れて来たわねー、とか思い、ブランコに目をやる。 平日のお昼少し前の時間だと言うのに、ブランコに座る学生服姿の男子が2人。 中学生、いえ、高校生かしら? サボリ?と思い見ていると、1人がもう1人の頭を抱えた少年の背中を擦っている。 あら、具合が悪いのかしら? そのまま通り過ぎようとした足を公園に向けた。 「どうしたの?大丈夫?具合が悪い?」 ブランコに辿り着いて2人に声を掛けると、2人は驚いて顔を上げて私を見ました。 「え、あんた、俺達が見えるのか?」 は? そんな事を言うなんて、まさか幽霊? 「ええ、見えるけど……見えたらいけないの?」 そう答えた瞬間。 「あっ、居たーっ!酷いよ、2人共!置いていかないでよ!」 そう叫びながら、2人と同じ年頃の顔立ちの整った少年が駆けてきた。 同じ制服を着ているのね、友達かしら? 「「げ」」 所が2人は心底嫌そうな顔をして声を出すと、ブランコから立ち上がる。 あら、友達ではなかったのかしら。
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