六夜

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俺は、ほとんど省略しないで、今回の件を話した。 この間、誰も通りかからなかったのはありがたかった。 お地蔵さんにぶつぶつ話しかけてる30代の男がいたら、怖い。 もしかして、お地蔵さんの力で人払いをしてくれていたのかもしれない。 人間に三本脚を見せてしまったヤタの話には、『ばっかじゃのー。だから鳥頭なんぞと言われるんじゃ。』と呆れられた。 そして、本題。 高天原で天照大神様が寝込んでいることと月読命さんが引きこもっていること、その元凶をうちで預かることになったこと、ミハイさんに御守りがレンタルされたことを話した。 いや、この場合は、言いつけたことになるのか? そしたら案の定。 『なんっっっじゃあ、そりゃああああ!!わしのなわばりにそんな物騒なクソ神連れてくるんかっ!しかも、一言も挨拶なしに人間とこに放置する気かいっ!!なんで断らんのじゃあああ!!ぼけぇぇぇ!!』 怒られた・・・やっぱり怒られた。
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