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「とりあえず道は開けたんだろ?」
「うん……
まだ認めてもらえた訳じゃないけど」
「だったら目的に向かって
努力すれば良いだけじゃん」
「努力、」
「そ、どりょく。得意じゃん?
地味にコツコツコツコツーー」
揶揄うような言い方が面白くないけれど、
確かに私はずっとそうやって生きてきた。
地元でトップクラスといわれる
高校に入れたのも、
生まれながらに優秀だった訳じゃなくて
地道にずっと勉強したきたからだ。
「賢ちゃん」
突然、運転席の方に身を乗り出した私を
賢ちゃんは怪訝な顔で振り向く。
「いきなり何だよ?」
この流れはきっと、
公園で本音を伝えろって言ってくれた
彼の思惑通り。
「私、分かった気がする」
「は? 何が?」
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