第8章 専属執事

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頬杖を付いてその俺専属執事を眺めていた。 「顔、真っ赤ですよ?」 ゆっくりその頬に指を伸ばして、ぷにぷにと押して遊んでみる。 すると余計に頬を膨らませていた。 「達樹はたまに恐ろしい事をしますよね」 「恐ろしい?」 「ツボ……押されまくりなんですが」 頬杖をしたまま泡盛を一気に飲むと、自分はそれ以上飲めないからか、ずるいって言いたそうだ。それをわかっていて、ちょっと意地悪に笑ってみせた。 「今日だけ俺の執事なんですよね」 「は、はい」 「気を付けてください」 何が? って不思議そうにしている。達樹は知らないから。俺がどのくらい前から達樹しか見ていなかったかを。 達樹が思っているほど聖人なわけじゃない。 どちらかっていうと変態だって事を、達樹は知らないから。 「照義? ……様?」 ニコッと笑って指を伸ばした。
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