★SIX★

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俯いた瞬間、舜に抱き寄せられた。 「…!?」 「今更だけど、美玖のカレシに戻ってもいいかな」 舜が耳元で言った。 涙が頬を伝う。 「…今更私でいいの?」 「美玖がいいんだよ」 バカ。 勉強はできるくせに、他はバカなんだから。 「バカ」 私は舜の肩に顔を押しつけて言った。 「美玖。おかえり」 舜の大きな手が、私の背中を撫でた。 恋愛を紐解く方程式。 何が正解で、何が間違っているのか全然わからない。 舜と別れたことが正解だったのか、玲也くんと付き合ったことが間違いだったのか、未だに私にはわからない。 こうやって、また舜と付き合うことが正解なのかも――。 もしかしたら、正しい答えなんてないのかもしれない。 でも、一つ言えるのは、今の私が舜と付き合うことが幸せにつながるということ。 それだけは、確かだ。 君と私の方程式。 その答えは、幸せで間違いない。 END
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