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どんな返事が返ってくるのかと思っている俺に、
「…一人で眠れないって…レインさんって小さいころもみたいれすね…」
そう言って真奈ちゃんがクスクスと笑いだす。
初めて聞いた真奈ちゃんの笑い声。
酔った彼女はとても楽しそう。
それとは対照的に、俺の方は病み始めて暗く沈んでいる。
その俺に真奈ちゃんは、
「いいれすよ。一人で眠れないなら、一緒に寝ても」
そう言って、ニッコリ微笑んだ。
真奈ちゃんの返事と笑顔に、俺の胸はジーンと熱くなる。
「ありがとう…真奈ちゃん…」
片桐真奈は俺の期待を裏切らない。
俺のすべてを受け入れてくれる。
そんな彼女を抱きしめたい衝動に駆られたけれど、あの時間が迫っている俺は、
「真奈ちゃん、それじゃ今から一緒に寝ようか」
ベッドを温めなけらばいけない。
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