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こ、これは…。
和室に風呂、トイレつき。流石は教師の部屋…。といいたいところだが、どうやら二人部屋らしい。布団が二組ひかれている。それに風呂がかなりでかいのだが、脱衣場?というものがなく、丸見え状態だ。
「うーん、いつものメンバーならいいのだが…。」
俺達は三人で寝たり、風呂に入ったりしているから問題ないが…。
「ゆう、貴様いま何と?美女二人と一緒に寝たり?風呂に入ったりだと?」
「いたい、いててて。」哲也の容赦ない攻撃に悲鳴をあげる。
「まぁ、哲也くんさえよければいいんじゃない。」
「えっ、茜ちゃん、本気で?」
「だって一緒にはいる…。む、むぐぅ。」
「ば、馬鹿」慌てて口を塞ぐが、時すでに遅し。
「なんだよ、一緒に入るって?」
「えっと、なんのはなしかな?」あやめがしどろもどろで話す。ダメだこりゃ。
「まさか、隠し事なんてないよな?あかね?」
肩をもって、じっとみつめる。
「こら、人の恋人に。」ひっぺがすまえに茜が降参した。
「わかった、わかったから。」
この世界での出来事、造られた過去、そして、前世を哲也に話した。
「なるほどな。」といってあやめを見る。
「えっ、な、なにかな?」挙動不審なあやめ。
哲也はなにかあやめに囁く。
真っ青なあやめ。一体何が?
「よし、流れはよくわかった。茜、君を残して先に死んでしまって申し訳ない。」
哲也は深々と茜に頭を下げる。
「えっ、哲也くん先に死んじゃうの?やだやだ、やだよ…。」半泣きのあかね。
「でも、それを回避するためにここに来ているんだ。俺も参加させてもらう。少しずつ問題を解決していこう。」
哲也の知恵が加われば、これは大きな戦力になる。
よし、みんなで乗りきろう。
「でも、俺も一緒にはいるの?」
「当たり前でしょ。哲也くんも仲間なんだから。」
「なぁ、裕。俺達大丈夫か?」
「ばれたら勿論生きて帰れないだろう。腹をくくれ。」
笑いながら戦友の肩を叩いた。
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