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あらすじ
人の記憶をデータ化できる時代。死んだ人のデータをホログラムに映し出して、死者に会える国として始まった『枸杞の国プロジェクト』。
最愛の妹を亡くした朝凪菊乃は、彼女に会うために枸杞の国へ行く。そこにいるホログラムを本物の妹だと思い込むうちに、徐々に悲しみから立ち直っていく。
しかしある時、自分が本当の妹との思い出を忘れ始めていることに気が付き恐怖する。家族にその話をしてももう遅く、彼らは完全に妹は枸杞の国で生きていると錯覚していた。
幼馴染であり枸杞の国を作り上げた会社と繋がりのある佐草陽向と、わけあって学校では異常に大人しいクラスメイトの古海千晴の三人で、枸杞の国の存在意義について調査を始める。陽向のはとこの力などを借りて、三人は枸杞の国を作り上げた秋庭南と言う女性のことを知る。
会社に乗り込み、彼女との対談を経て、枸杞の国は完全消去されることとなった。
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