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episode153 地に落ちた魔性
秘密の隠し部屋にたどり着く前に
「おい、待てって。一体どうしたんだい?」
椎名涼介――。
まったく厄介なのに出くわした。
「掻っ攫ってきたのさ、家から」
もとい
煮ても焼いても食えない貴公子から。
「で、病床のオフィーリアをこんな場所に連れてきてもいいのかい?」
ここは遊びがてら
涼介と共同経営で始めた秘密クラブだ。
セレブの大人の遊び場として
夜毎盛大なにぎわいをみせている。
「これは病気じゃない」
「じゃあなんだって言うんだい?」
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