Date.04 分岐点

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 東雲氏の家族と研究員、それ以外に結局救い出すことが出来たのは、梁(はり)の下敷きになった少年1人だけだった。  屋敷は全焼。その日を境に、誰も【S】について語ろうとはしなくなった。  今でもその日付ははっきりと覚えている。12月22日――ちょうど4日前の出来事だった。  あの日見た、炎の中での光景を、私はこの先も忘れることがないだろう。
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