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好き好んで醜態を晒しているわけではない。できることなら俺だって男らしく振る舞いたいと常々、考えている。
だから今日こそはと、牧野さんを見下ろしていた。
優勢は俺にある、はずなのに。
「ハジメ、自分でしてごらん」
悪魔的な囁きに惑わされ俺は自らに手をかけた。
牧野さんの身体を跨いだ状態でなぜこんなことを、という疑問は浮かんですぐ消える。
「好いんだろう、わかるよ」
いい…けど、足りない。自分じゃなくて、もっと、牧野さんに触ってほしい。
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