【最終候補☆記念】その後の二人

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好き好んで醜態を晒しているわけではない。できることなら俺だって男らしく振る舞いたいと常々、考えている。 だから今日こそはと、牧野さんを見下ろしていた。 優勢は俺にある、はずなのに。 「ハジメ、自分でしてごらん」 悪魔的な囁きに惑わされ俺は自らに手をかけた。 牧野さんの身体を跨いだ状態でなぜこんなことを、という疑問は浮かんですぐ消える。 「好いんだろう、わかるよ」 いい…けど、足りない。自分じゃなくて、もっと、牧野さんに触ってほしい。
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