第5話 epilogue

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「それにしても毎日毎日、何でこんなに暑いのかなぁ」 優愛は手で顔を仰いだ。 「そりゃあ夏だからね。でもさぁ、すずが死んだなんてまだ信じられないよ」 「のりちは仲良かったもんね。昨日も一日中泣いてたんでしょ?」 「そりゃそうだよ、ユアは泣かなかったの?」 「うん。あたしは佐藤さんってあんまり好きじゃなかったから」 「えっ、何でよ?」 「特に意味はないけど、何となく苦手だったから」 「そんな風に死んだ人のことを悪く言わないほうがいいよ」 「ちょ、言ってないよ。全然悪くなんて言ってないって」 そんな風にとられて、優愛は焦った。 「そう?」 「そうだよ」 「まぁ、今のは悪口じゃないよね。セーフセーフ」 隣に座っている美来が笑う。 今日は一昨日交通事故で亡くなった、クラスメートの葬儀に向かうために、優愛は仲の良い二人のクラスメートと共に、電車に乗って学校に向かっていた。
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