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「ありがとうございます。何がいいですかね……」
彼女にも分かるように、ゆっくりとメニューを捲ってゆく。
―――何が良いだろう……
外食するときも居酒屋系が多く、こうしたお店で食事することがないだけに何を食べたらいいのか、自分が何を食べたいのかも分からなかった。
「決まりましたか?」
一通りページを捲り終え、とりあえず彼女に振って様子を覗ってみる。
はい、と返事は返ってきたものの、その様子からして決まっては居ないようだった。
優柔不断同士か。
これじゃ、一向に何も進まないなと思い、ちょうど目についた無難な和風ハンバーグにすることにした。
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