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「はあ!? ちょっと、それ本気で言ってんの?」
両方とも五芒星じゃない。
しかも、2チーム同時!?
どういうことよ。
「本気だよ」
優は変わらず笑ってはいるが、嘘や冗談を言っている雰囲気はなかった。
「もうちょっと、ちゃんと説明しなさいよ。そんなに大きいチームと戦わなくても、終末の木のエネルギーは大丈夫なはずでしょ!」
「詳細は不明だけど、情報によると、ブルーダイヤモンドが、ブラックスターの警備を行っているらしい。上は、この行動に敏感になったんだ」
「警備?」
「うん。上は、ブラックスターを警戒しているからね。両方が難しい場合は、ブラックスター壊滅を最優先事項で進めてほしいと言われた」
なるほど。
元々、ブラックスターはハッキングをかけて強制チーム対抗戦を行ったりと、色々問題視されていたからね。
ゲームを行う上では優秀なプレイヤーたちでも、このタイミングで消すという判断。
上は、ブラックスターならこの事態を揺るがす何かを行うかもしれないと恐れたんだ。
それにしても、とんでもなく重たい任務じゃない。
「そして、今回はもう一つ、ミッションがある」
優の目付きが、空気をピリピリさせるほど鋭くなった。
「神刀の回収」
ゼウスの力をね……。
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