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とは言いつつも、全員がずっと見張りをすることなど不可能なので、ある程度のローテーションを組み、適度な休憩はとるようにしている。
「ジャニス班長。この見張りの仕事はいつまで続くんでしょうか?」
隣に居る若いのが、俺に話かけてきた。
俺の班に入ってから1年半ほどの若手で、本当によく仕事をやってくれる良い奴だ。
「いつまでだろうな」
俺だって、そんなことはわからない。
「この任務は、ブルーダイヤモンドにとって意味があるんですよね?」
「変なことを聞くなあ。もちろんだ。任務前にも話したが、今回の仕事はブルーダイヤモンドにとってだけじゃなく、プレイヤー全体にとって意味があるんだ」
まあ、俺もブラックスターを警護する理由の詳細までは知らないんだけどな。
知っているのは今、話したことぐらいだし。
「そうですよね! 最初は他のチームの警護なんてやってられねえよとか思ってましたが、今はこの任務に使命感を覚えています!」
「ははは。威勢はいいな。これだけの人数が揃っているとはいえ、注意しろよ」
疑問に思う気持ちは、よくわかるんだけどな。
俺はDIMを使って、山頂付近で見張りをやっているグループのリーダーに声をとばした。
「谷付近、異常なし。そちらは?」
──ガガッ
あんまり電波がよくないな。
──こちら、第6山頂付近チーム。
──ガガッ
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