第1章

2/9
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
人々が寝静まった真夜中。 ---ドクン その日、世界が揺れた。 だがその揺れに気づいたのはたったの三人だった。 帰宅途中だった木場泉は思わずしゃがみこんだ。 「びっくりしたー。震度何だろー」 呟きながら顔をあげる。 「ここは?どこ?」 先程までの暗い帰り道ではなく、辺りは金色を帯びた光に包まれていた。 「誰か?いませんか?」 恐怖を感じた泉はキョロキョロと視線を動かす。 すると、突然赤く光る石盤が目の前に現れた。 何故か躊躇なく泉はそれを、手に取った。 そして。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!