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 「いやー、何度来ても変わらない、欲望と快楽の街。右へ行けば色町。左へ行けば市場。前方を進めば賭博施設。懐かしき副都カテーナッス! ひゃっほう!」  ハイテンションなコーちゃんの言動から分かるように、目的地到着、カテーナなぅ  あ、あれ? おかしいな、自分でもびっくりしてるほどなんだけど、もう着いた!?  繰り返す、もうついてる  おかしいな、一週間もかからずについたんだけどどういうことだ!?  いや、理由は分かってる  本来なら通過するつもりのなかった呪怨山脈  山脈? いやいや、ちょっと小高い丘ですよ☆ ってなぐらい簡単に、突破してしまった・・・いや、突破できたのがそもそもの原因だわ  適度に魔除け効果無視した魔物の襲撃を受けたとはいえ、サラッと山越えできたのがこの大幅な時間短縮の要因だ  山越えするよりもその後の平坦な道行く方が長くかかったってどういうこと  「オレチャンはこのまま真っ直ぐ行くッスけど、スゥちゃんは?」  「あー・・・、ワタシ達は買い物目的だから」  「じゃぁ、ここでお別れッスねぇ」  ここに来るまでに、コーちゃんとは色々話し合い、と言う名の腹の探り合いをしたが、結局踏み込んだ質問をすることは無かった
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