鬼-2-2

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『はよ行けや!ボケ! ホンマに真文って子が危ないで! 上の展望台でどんどん人が死んでるわ!』 くっ! 「仁。絶対に勝てよ。 頼むから生き残ってくれ。」 「おう。 俺は死なねえよ。」 仁は優しく笑った。 よし! 行くぞ! 俺は地獄鎖を籠手から引き出した。 ジャラジャラ 上を見上げ、はるか高みにある展望台に開いた大きな穴を見る。 ちょうどよく突き出している柱がある。 あそこだ! あんなとこまで伸びるか? だけど急ぐしかない! 俺は地獄鎖を上空にある柱にめがけ投げつけた! ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ バツン! うまくいった! 『突撃や~!』 持ち上げろ! 俺の体は展望台の柱に引き寄せられた。
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