二回戦終盤-2

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「あなたは、何のために戦うのですか?」 殺す前に聞いておかないと。 「斉藤様のため★あとは、楽しむためかな♪」 後者は、私と一緒ですね。 可哀想に。 誰かのために戦って何が楽しいんですか? そう問いたい。 しかし、それはその人の意味を侮辱することになりかねない。 だから、私はそれ以上は問わない。 「でも、君と戦う理由は違う★」 セスは、右手を上にあげた。 「君と戦いたかった理由は、一つ★ 一番、強そうに見えたから♪ ただそれだけ★」 セスの嬉しそうな表情にちょっぴりドキッとしてしまいました。 十分すぎる理由です。 セスの右手が重低音を鳴らしながら黒い光を集め始めた。 重力か? まあ、なんであろうと関係ありません。 私には、勝てない。 目を閉じて、心臓に手を当て、私は血を使い始めた。 【無能化】発動
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