春夏秋冬部隊

31/32
302人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
バカな!? 確実に押し潰したと思ったのに……! 菊一文字の大きさが元に戻り、春雨がいたはずの位置が目に入ってきた。 そこには、粉々に砕かれ、押し潰された氷塊の後があった。 後ろから迫り来る春雨の攻撃に備える! ガードは間に合わない! 春雨が背中に接触してきた! 掌が腰の部分に当てられる! 貫かれるぞ! 僕は倒れるように身体を横にしながら、フライシューズに全速でエンジンをかけた! 少しでも横に軌道をズラす! 春雨の掌から水の感触が伝わってきた! くるぞ! 歯を食いしばれ! ──バシュッ!
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!