302人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
バカな!?
確実に押し潰したと思ったのに……!
菊一文字の大きさが元に戻り、春雨がいたはずの位置が目に入ってきた。
そこには、粉々に砕かれ、押し潰された氷塊の後があった。
後ろから迫り来る春雨の攻撃に備える!
ガードは間に合わない!
春雨が背中に接触してきた!
掌が腰の部分に当てられる!
貫かれるぞ!
僕は倒れるように身体を横にしながら、フライシューズに全速でエンジンをかけた!
少しでも横に軌道をズラす!
春雨の掌から水の感触が伝わってきた!
くるぞ! 歯を食いしばれ!
──バシュッ!
最初のコメントを投稿しよう!