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いや……そこまでの恐怖はないけど……。
少し疑問に思っているんだ。
『何をだ……？』
俺が世界の王と戦う意味だよ。
世界を変える瞬間を止めたとしても、俺が求めている答えは出てくるんだろうか？
『君らしくないな。そこまで考える必要なんてないと思うぞ』
そこまで考える必要がないって……。
『いいじゃないか。ここまで進んできたのはきっと偶然じゃない。何かあったんだよ。ここに来る理由が……。きっと無駄なことなんて一つもなかった。私と君がここに来るまでに進んできた道のりに』
光刀……。
俺はまだ黒田研究員が話していた事が全く理解できていないけど、もしかしたらお前はもう答えが分かっているんじゃないか？
『そうかもしれないな。だが、今は黒田の言う通りだ。それを話すのはこれが終わってからでも十分に間に合う。何故、君の側に私が居たのか……』
突如、光刀が輝き始める。
それは今までに見たことがないほど眩しい輝きだった。
『さあ、最後は圧勝するぞ。大丈夫。今の私と君ならきっと勝てるから』
世界の王に……？
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