終焉の宴

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『そんな世界は嫌だろ……? 素晴らしいことじゃないか』 何がだ……? 3つ目の鍵が震えながらも、穴に向かっていく。 『君と私とで世界が変えられるんだ。君がいつも通り、笑って過ごせる世界に。すごい事じゃないか。君が笑っていられる。それこそ、自分が犠牲になったとしても、素晴らしいことだと思うんだ』 光刀……。俺はお前を……。 『大丈夫。私がいなくなっても、君はやっていける。私は君を笑顔にする為に……』 最後の鍵が終末の木に差し込まれる。 すると、3本の鍵が同時に回り、終末の木から放たれていた輝きが光刀に集まり始めた。 『大丈夫だよ。怖くない』 それは終末の木のエネルギーが、光刀の力になった証拠だった。 光刀が浮かびあがり、終末の木の中へと消えていく。 「光刀!」 俺が手を伸ばしても、光刀が止まってくれる事はなかった。 木の幹の中へと消えていく光刀。 光刀と終末の木が一体化していく。 『いつも怖気づいている君と変わらないな。結局、最後まで怯えていくるじゃないか』 終末の木全体が七色の輝きを放った。
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