プロローグ

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白、白、白 何も無く、完全に真っ白な場所に俺、皇 零(すめらぎ れい)はいた。 壁も、天井も、床も何も無い為に俺はプカプカと浮いていた。 「で、ここ何処?」 本当にここが何処だか分からない。と言うか現代日本にこんな所は存在しない筈だしな。 「つーか、俺って死んだんじゃなかったっけ?」 その筈だ、俺は確かに姉ちゃんを突っ込んできた車から庇って、数メートル吹き飛ばされて、姉ちゃんが泣きながら駆け寄ってきて……あれ?そこから記憶が無いな。 「君はその時に死んでしまったんだ。君の死因は臓器に骨が刺さったりしたことと、多量の出血で血圧が急激に低下してのショック死だね」 「誰だ!お前は!」 その声が聞こえた方を向くと、そこには4対の翼を背中から生やした金髪碧眼の美幼女がいた。 もう一度言おう、美幼女がいた。
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