アンデッドハイスクール

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 そんなバイオレンスな掛け合いで始まった深夜のホームルーム。  最初は穏やかな口調だったが、ちょっとでも意に介さないと、思春期の少年並みにすぐキレるヨボヨボジジイの担任、ガー助先生。  もちろん本名ではないが、なぜそう呼ばれるようになったのか、まあ色々あったんだけど、結局たいした話しじゃないのでここでは割愛する。  ちなみに利き腕がもげてて――無い。  だから黒板に書く時は、常に利き腕とは逆の手で書かなければならないので、ミミズが這ったような字になってしまい、誰一人解読できる者はいないのだ。  そのくせメシを食う時だけは器用に食いやがる。  はい、コイツもバカ確定。  あ、そうそう、このジジイ、無駄に左効きね。  あと、全部の授業、このジジイが教えてまーす!  ――で、私はいつまで廊下で待たされるわけ?  さっさと教室に迎え入れて皆に紹介してよ!  転校生……じゃなかった、えっと、なんだっけ、新入り? ……まあ、なんでもいいから早く私を呼んで!  てか何でさっきからチョイチョイ解説ナレーションをやらなきゃならないのよ? ……ヒマだからって私を勝手に使わないでちょうだい!  一体誰に訴えているのやら、大人の事情に巻き込まれてブツクさ呟き、怒り心頭かと思いきや少女ゾンビはウキワクしながら廊下で待っていた。  『えーだってえ、最初の自己紹介が肝心じゃない? ……それでクラスでの私の立ち位置が決まるっていうかぁ……絶対ハズせないっしょ? ほら、過去にも「今度リハウスした白鳥麗子です」的な名ゼリフもあるじゃない? ……私もあんな風に(以下略)』  バカである。放っておこう。  すると、さすがに待ちくたびれたのか、突然廊下から教室のドアを思いきり蹴飛ばした。
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