8962人が本棚に入れています
本棚に追加
/1191ページ
いつの間にか着いていたベッドルーム。
その部屋の中央に置かれたベッドは大きくて、なんと天蓋付きだ。
まるでお城にいて、自分が本当にお姫様になったような気分にさせられる。
蓮くんはそっと私をベッドに下ろすと、そのまま私の上に覆いかぶさって来た。
こつんと当てられた額と額。その距離は蓮くんの睫毛が私の目に触れそうなほど近い。
「いただきます」
蓮くんは、そう呟いて上から私をギュッと抱き締め、頬にキスをした。
そして、そこからは器用に私の服を取り除きながら、それこそ本当に身体中にキスをされ、そこにはたくさんの小さな花びらが咲いていく。
蓮くんの独占欲が現れているのだと思うと、私の身体も心も疼き始めた。
「……蓮くん」
「ん?」
「口、にも、ちょうだい?」
「ふふ。もちろん」
その時にはもうすっかり私だけが生まれたままの姿にされていた。
蓮くんは私の唇を、そして口内を貪るようにキスをしながら自分も裸になっていく。
最初のコメントを投稿しよう!