最終章ドレスを脱いだ後は……

12/18
9001人が本棚に入れています
本棚に追加
/1191ページ
蓮くんはキスをしながら、私の髪を梳かすように何度も撫でてくれる。 触れられた髪の1本1本にエナジーが溢れていくように感じ、その分蓮くんでいっぱいになっていくようだ。 蓮くんの手がゆっくりと私の身体に沿うように、そしてそのラインを確かめるように丁寧に触れていくと、ゾクゾクとして、私の身体は蓮くんのためだけのものになっていく。 「……れん、くん」 「桜香。その声も、この身体も、心も全部が大好き」 「私も……」 「俺の目を見てて。俺で感じる顔、ずっと見せてて」 「うん」 それから、蓮くんは知り尽くした私の身体を思いのままに敏感にし、跳ねさせていった。 漏れ出る声もこの身体も心も全部、蓮くんに捧げるもの。 同じように……蓮くんが欲しい。 「れんく、ん……れんくんも、私で、感じて……」 その後、私たちはお互いの名前を何度も呼びながら、私は何度も果て、最後には蓮くんも一緒に果てを見た。
/1191ページ

最初のコメントを投稿しよう!