七瀬のキモチ

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一目惚れ、なんて言葉にはしたくない 飲み屋で弓槻と話せたことも、 酒の勝負をしたことも 弓槻が俺をダシに使ってでも帰りたかったとしても 俺を、頼ってくれた、あの一瞬に もっと弓槻に俺を知ってもらいたいと思った 理性に勝てなくて、弓槻を抱いてしまったあの瞬間から、 ひとときも弓槻が頭の中から消えたことはない 「そんでもってまだ、今でも弓槻のこと――諦めきれない」 間に合わなくても、――いい でももう、この気持ちを伝えないまま 後悔、したくない
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