第1章

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A「……」 B「本を読まれている最中、大変恐縮でござるが」 B「拙者、武士でござる」 A「……」 B「いや失敬、確かに突然小生のような得体も知れぬ者に話しかけられるのは恐怖でござろうが」 A「……」 B「(だいたい何でござろう?まるで南蛮人のような格好。異国の少女でござろうか……)」 B「(しかし蝉の鳴き声といい、雰囲気は小生の知る日本に近い)」 B「(しかし何なのでござろうこれは、まるで薄い氷のようでござる……しかしそれ以上に不気味なのは)」 A「……」 B「(何も喋らぬという事!)」 B「(恐れているのか?いや、小生という存在が見えていないのか?ならば……)」 B「(目の前で切腹してやる)」
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