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例えば、
「ケーキ全部食べちゃいました……嘘なのです」
と言われたとします。
『ゆのはな』の穂波ちゃん風に。(言われてみたいなぁ……)
このとき、ケーキは
・全部残っている
・少しは残っている
のどちらでしょうか。
当然、後者ですね。
「ケーキ全部食べちゃった」のが「嘘」だということは、「ケーキを全部は食べなかった」というわけですから、「少しは残っている」ことになります。
「ケーキを全部食べてしまった」の否定が、「ケーキを全部食べなかった(全否定)」ではなく「ケーキを全部は食べなかった(部分否定)」であるということに気をつけて下さい。
「すべて」とか「ある」というのを扱う論理を「述語論理」と言います。
そして、「すべて……である」の反対(否定)は「……でないものがある」となります。
例えば、「日本人はみんな男の人である」の反対は「日本人には女の人もいる」であって、「日本人はみんな女の人である」ではありません。
(もし「日本人はみんな男の人である」の反対が「日本人はみんな女の人である」だったら、これは両方とも偽になってしまいます。)
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